姓を文、名を天祥、字を履善。(1236-1283)
南宋末の文官。弱冠二十にして科挙に合格し、丞相にまで至る。 元(モンゴル)の侵攻に対して抵抗するが投獄される。 牢獄の中で「正気歌」を書き上げ、征服者の元の世祖フビライすらを嘆ぜしめた。 フビライは最後まで彼を心服させようとしたが、牢獄の中で三年の間抵抗し、ついに彼を屈服出来ないと悟り、処刑された。
汁無しタンタンメン、よだれ鶏、炸鶏排、米線…近年、中華系の方々が増えているせいなのか、様々な中華食材や中華料理が日本に定着していて、中華料理好きとしてはうれしい。 とくに、大好物のよだれ鶏(口水鶏)が定着しつつあるのはとてもうれしい。 よだれどり、どうしても「よだれ」という語感に抵抗ある人もいたが、「よだれどりの素」なんていうソースまでスーパーに並べられるようになって、今ではいちいち 「よだれ鶏のよだれというのは、中国の作家、郭沫若が故郷の味を偲んで、「この鶏料理の味を思い出すとよだれが出る」としたエッセイに基づいたもので、由緒ある名前なのですよ」 といちいち説明を入れなくてもよいようになった…
今日はこのシリーズの続き。 hiroringo.hatenablog.com 『小室直樹の中国原論』を読んで学んだことをメモにする。 【新装版】小室直樹の中国原論 作者:小室直樹 徳間書店 Amazon 7 第2章を読む_後編 前回は、中国人の「幇内にある絶対的規範の遵守」の意義と中国人のビジネスの目的についてみてきた。 こうやって見ると、第2章の冒頭で見てきた通り、日本人と中国人の違いは、日本人とアメリカ人の違いに匹敵することが分かる。 前回、市場価格が「情誼(チンイー)」によっても左右されることを確認した。 つまり、資本主義社会の場合、市場価格を決める重要な変数は「需要と供給」であるとされ…
『三国志演義』は長年にわたって醸成されてきた三国志のお話の集大成のような本ですね。一口に『三国志演義』と言ってもいくつかの版本がありますが、現在普及しているのは毛(もう)宗崗(そうこう)とその父親が編纂したとされている版本のものです。その版本は「毛宗崗本」と呼ばれています。 毛宗崗本の『三国志演義』には「読三国志法」という文章が添えられており、そこには毛宗崗の、三国志演義はこういうお話なんだよ、こういうところに注目して読んでほしい、という思いが記されています。『三国志演義』がどういう意図で編纂されたのかを知りたい方には興味のある文章だと思いますので、私のつたない読解力でふんわりと和訳したものを…
蜀(しょく)に政権を立てた劉備(りゅうび)が亡くなり、後事を託された諸葛亮(しょかつりょう)。漢室(かんしつ)復興のために敵国 魏(ぎ)への遠征を行いましたが、初回は撤退。その年の冬に二度目の遠征を始めます。その際、皇帝 劉禅(りゅうぜん)に上表したと言われている「後(ご)出(すい)師(し)の表」は、諸葛亮の悲壮な覚悟を表現した名文として知られています。(※偽作説あり) 「後出師の表」の末尾にある「鞠躬(きっきゅう)尽瘁(じんすい)し、死して後(のち)やむ」というフレーズが有名ですが、この部分、正史『三国志』の注釈に引用されている『漢晋春秋(かんしんしゅんじゅう)』では「鞠躬尽力し、死して後や…
『三国(さんごく)志(し)演(えん)義(ぎ)』は、歴史書の『三国志』に記されている時代の出来事を、様々な史料や講談などを参考にしながら物語としてまとめた小説です。話の面白さもさることながら、知識人が読むにも耐える書物として、文体の格調高さや歴史考証も追求されています。 歴史書からの引用文も多い『三国志演義』ですが、引用文をよく見ると、時々原文とは異なる表現がみられます。異なる表現に変更されている箇所を見ると、『三国志演義』の編纂意図を読み取ることができます。本日はいくつかの例を挙げながら、『三国志演義』の細やかな編纂態度に思いを馳せてみましょう。 「天下に曹洪はいなくともよいが、殿はいなくては…
陽政道氏の講座案内です。 詳細は、陽氏のブログ「陽政道の五術的日常」をご覧ください。 1.「汚玉不清 喪尽天良」日主辛金の隣に忌神の己土がある。自分のために平気で人を裏切る人。性格に不純なところがある。忌神印の作用で、食傷を剋す為に、結果的に財源を断つことになる。全体で64章の4字熟語を説明していきます。 2.文天祥は、南宋末期の宰相、元と抗戦して処刑された人です。 文武朝官不見人 天機已盡有忠臣 祥丁吉甲來庚忌 敗在従身格不純 この人の命式は敗の命式であると判断しています。
今日はこのシリーズの続き。 hiroringo.hatenablog.com 『数学嫌いな人のための数学』を読んで学んだことをメモにする。 数学嫌いな人のための数学―数学原論 作者:小室 直樹 東洋経済新報社 Amazon 28 感想 前回まで本書を読み進めてきた。 そこで、今回は感想などをつらつらと述べる。 まず、近代数学の背後にある「宗教」の威力をまざまざと感じた。 このような感想は過去の読書メモで述べた感想と重なるが、感じた以上は素直に書くべきであろうから、その感想を銘記しておく。 hiroringo.hatenablog.com hiroringo.hatenablog.com この点…
一条真也です。たった一字に深い意味を秘めている文字は、世界でも漢字だけです。そこには、人のこころを豊かにする言霊が宿っています。その意味を知れば、さらに、こころは豊かになるでしょう。今回の「こころの一字」は、「誠」です。 新撰組はその組旗に「誠」の一字を入れ、吉田松陰は「至誠」を座右の銘としました。誠とは何か。四書の『中庸』には、「誠は天の道なり。これを誠にするは人の道なり」と説かれています。誠とは、天が定めた道である。だから誠を身に備えることは、人としてのあるべき道なのです。 誠という字は「言」と「成」からできています。何かを志し、それを述べることを「言」といい、それを行なうことを「成」とい…
各都市ゆかりの人物を整理してみたので、開発完了後の配置の参考にどうぞ。他に追加の情報が判明したら、随時追加していきます。 杜甫李白、徐霞客や李時珍などあちこち流浪・周遊している人もいるのですが、一時的な通過点というよりも、その土地がその人の人生と大きく関わったケースをおもに挙げています。(=定住候補者) あくまで歴史上の話なので、ゲーム内でゆかりの人物はここからつなげていっていただければ! 【応天府(南京)】 【鶏鳴山】 【蘇州府】 【杭州府】 【松江府】 【応天府(南京)】 (1)趙明誠、李清照 趙が江寧(南京の宋代名)知府として赴任。李清照は夫の死後江南を流浪、杭州にも滞在した。 (2)朱…
友達とはなしててたどり着いたメモ どうやら中国であまり飴(これの簡体字)という漢字はそんなに馴染みがない漢字らしい。あちらではキャンディは糖(たん)といい飴(いー)は柔らかい穀物の水飴みたいなものを指すものらしい。 --- 飴 の漢字 にまつわる文章 -- 多分最初は 真德秀《送周天骥序》:“非义之富贵;远之如垢污;不幸而贱贫;甘之如饴蜜。”? その後 --- 文天祥 正気の歌 のなかで 鼎鑊甘如飴 鼎鑊、甘きこと飴の如き釜茹でにされることも飴のように甘いのに (怖wwwww) https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%AD%A3%E6%B0%97%E3%81%AE%…
いよいよ11月も中盤。朝はストールが欠かせないような気温です。 自由が丘の商店街ではもう、クリスマスツリーが飾られていました。全く華やかな感じはしませんが(笑)。 こちらはこの前 銀座のガチ中華で食べた『三杯鶏』(鶏肉のバジル炒め) 米酒・醤油・胡麻油を同量ずつ使った垂れにバジルと唐辛子を加え、鶏肉を煮込んだ甘辛い料理です。今は台湾料理だそうですが、もともとは『正気の詩』という漢詩で有名な南宋末の政治家、文天祥がモンゴル(元)に捕らえられて獄中にあったとき、調味料が3種類しか許されなかったことで出来た料理、と言われています。 文天祥という人は吉田松陰等を通じて明治維新にも大きな影響を与えた人で…
崎嶇坎軻 今回は崎嶇坎軻(きくかんか)です。 困難が続き上手く行かないこと、です。世間で認められないこと、志を果たせないこと、です。 この漢字で? 「崎嶇(きく)」は、道が険しく「坎軻(かんか)」は車が思ったように進まないこと、です。 行こうとするけど大変だ、ってことか。 この言葉は、文天祥(ぶんてんしょう)の詩、「平原」で 散々苦労して志を得ず、四朝に出入りして忠節に老いたり、という内容の部分に出てきます。 散々苦労した感じで使われてるんだ。 出典は宋の文天祥「平原」でした。
ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m「往古の歴史に鑑みても、忠義の士が決して絶えることがないのは、天下の正気が不滅だからである。私も人として正気を失わないでいれば、どんな辛苦にも耐えられるであろう」 By 文天祥 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。 *クセになってんだ無事故無違反で走るの 免許更新してきたのである。今回も優良のゴールド免許で、ケーサツ署で20分ビデオ観て10分話を聞いて、写真撮ってその場で交付である。最初に帰化申請しようとした時に免許が青かった事が帰化の条件である「素行が良好な事」に引っかかる可能性があるという理由で見送られ、ソコから4年無事故無違反で待っ…