かさ 太田大八 作・絵 赤い傘をさした女の子が、おおきな黒い傘を持って雨の中歩いています。 雨で揺れる池の水面を眺めたり、すれ違う親子に手を振ったり、雨の日のお散歩を楽しみながら、女の子は駅までお父さんを迎えにゆくのでした。 こちらの作品には文字がありません。 文章がないことで、絵画を鑑賞するように、1ページずつじっくりと楽しめる作品だと思います。 全編モノクロの中で女の子の傘だけが赤くはっきりと色づいて、とても美しいです。 雨降りの街を歩く女の子の姿を見ると、 梅雨の時期のお散歩は、いつもの田舎道がなんだか違う景色に見えて楽しかったことや 水たまりで遊んで長靴の中まで水が染みてしまって、がし…