目が覚めた。お腹が空いて目が覚めた。「主食用パンでも食べようかな」そう思ったが、家に主食用パンは無かった。近所にあるMountain-Ocean-Sunバーガーは未だ営業前。仕方がないのでポリエチレンテレフタレートボトルに入ったファンタグレープを飲む。 空腹を紛らわせるために散歩してみる。豪邸の前を通る。「こんな家に住みたいな」と思う。夕方にこの道を通るとクラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテの音色が聴こえてくる。優雅な気分になるのだが、豪邸の数軒先のプレファブリケーションハウスを見て現実に引き戻されるのだ。 自宅に戻った。お腹は空いたまま。「何かに集中すれば空腹は紛れる?」色々と考え…