少し時間がたってしまったが、文学座公演の「ウィット」を観てきた。 英文学者のビビアンが医者から末期がんを宣告され、揺れ動く。という内容を聞くと、ビビアンと同じような年代である私は、他人事ではなく、ツライ内容だったらいやだなと思って構えて行ったのだけれど、そんなことはなかった。 舞台は簡素で、真ん中にベッドが置かれている程度。必要最小限の舞台道具もコロナ故なのかどうかは知らない。 ビビアンは、ジョン・ダンというイギリスの詩人の研究者として名を遂げていて、大学教授。自分に努力と経験に確固たる自信を持っていて、プライドも高い。 ガチガチに固い女性だ。こうあるべき、そうよ。だってこうですもの。に、違い…