最近、大正・昭和初期の文豪 ( 芥川龍之介、久米正雄、大佛次郎、里見弴 ) の本にはまっている。 自分が良いと思えばそれで良く、貪り読んでいれば幸せなものを、突然ある疑問に囚われた。 「今読んでいる文豪の本は、当時どの程度の人気があったのか」 しょうもない疑問である。 今なら「何万部 売れた」というのが、適当な物差しだろうが、 当時の本が「どのくらい売れたか」という資料は、見あたらない。 「作家がどのくらい稼いだか」という視点で見つけたのが、 松浦総三編著『原稿料の研究~作家・ジャーナリストの経済学』 ( 1978年-昭和53年 みき書房出版 ) だった。 「どのくらい人気があった本だったのか…