岸信介から続く復古主義の系譜 安倍晋三が銃撃され死亡して以降、旧統一教会の問題が焦点化し、それに追い打ちをかけるように裏金問題が浮上し、長い間政権内に君臨してきた安倍派は総瓦解状態に陥っている。岸信介の系譜によって、戦後70年以上に亘って続いてきた復古主義の一角が決壊し始めたのなら歓迎すべきことである。 戦犯・岸信介は、サンフランシスコ講和条約の発効にともなって公職追放解除となるやいなや、その1952年4月に「自主憲法制定」「自主軍備確立」「自主外交展開」をスローガンに掲げ、日本再建連盟を設立して会長に就任した。これと前後して、1951年には「建国記念の日」制定運動も始めている。 これまで、日…