映画『ディア・ファミリー』は、心臓病の娘を救うため、医療の知識を持たない町工場の経営者が人工心臓の開発に挑んだ実話をもとにしたヒューマンドラマです。 題材だけを聞くと典型的な「泣ける実話」に思えますが、私が強く印象に残ったのは、悲しさよりも坪井家の行動力でした。成功を信じて一直線に進むのではなく、何度失敗しても別の道を探し続ける。その積み重ねが、やがて娘以外の多くの命へつながっていきます。 感動を誘う演出はやや強めですが、家族愛に加えて、日本のものづくりや医療機器開発の裏側を知る作品としても見応えがあります。記事後半では、人工心臓開発の行方や佳美の運命、バルーンカテーテル誕生後の結末まで簡潔に…