宮津芸者の花街 日本三景「天橋立」で有名な京都府宮津市。 地唄の宮津節にはこんな一節がある。 「二度と行くまい丹後の宮津 縞の財布が空になる」 「丹後の宮津でピンと出した縞の財布が思ひ出の種で〜 〜三度行った丹後の宮津でピンと出した」 これは宮津の遊郭で遊びすぎて財布が空になった愚痴を唄ったとされる内容で、そうは言いつつもまた足を運んでしまう魅力溢れる花街だったみたいだ。格式も大変高く、聞くところによると宮津芸者は同じ京都の祇園芸者に次ぐ位置だったらしい。 今も残る「新浜」の地名 歴史としても古く、舞鶴湾に面した港町として江戸時代から遊郭が発展。安政元年には今の新浜町に遊郭が形成。慶応2年には…