陣形の一つ。方形(四角形)なのでこの名がある。主に密集方陣(→「ファランクス」参照)とかナポレオン戦争時に使う用語。
ナポレオン戦争時の方陣
この時期の方陣は、騎兵に対抗するために歩兵が組む陣形。騎兵突撃を食い止めるために、
- 複数列に並んだ横隊(銃剣付きマスケット銃装備)を用意する。
- 最前列は銃剣を槍として使い、ずらりと並べて突撃を待ちうける。
- 2列目以降は交代で射撃し続ける。前にいる兵が倒れたらそこを埋める。
- これだけだと回り込まれる(騎兵の得意技)とおしまいなので、それを防ぐために横隊4つを直角×4に配して方形を作って全周をカバーする。
- 方陣の中には指揮官が入って、士気が崩壊しないように鼓舞しつづける(一部でも崩れると、そこから入り込まれて全体が崩壊するから)。
対騎兵戦術として有効なのだが、まだまだ銃の性能が低い時代なので、士気の低い部隊では成功しない。