元禄7(1694)年の10月12日、 「奥の細道」などで数多くの名句を詠んだ 俳聖・松尾芭蕉が亡くなりました。 「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」は、 漂泊の一生を締めくくる、生前最期の句です。 松尾芭蕉 旅に病んで夢は枯野をかけ廻る 芭蕉の最期 辞世の句ではない⁉ 平生即ち辞世なり 芭蕉忌(ばしょうき) 松尾芭蕉 松尾芭蕉(1644-1694)は、 小林一茶、与謝蕪村と並び称される 「江戸の三代俳人」の一人で、 「俳聖」(はいせい) として 世界的にも有名な俳人です。 十代の終わり頃に「俳諧」(はいかい)に出会い、 江戸に出て武家から俳諧師となりました。 37歳で江戸の街中を離れて 深川の草庵…