「日本のオルタナティブ(代案)」壊れた社会を再生させる18の提言を読んだ。 第1章においては、立教大学の金子勝教授が経済再生の道を示されていた。現状認識として書かれていた日本の産業の実態を知って、その衰退ぶりに驚いた。 「日本経済の衰退が止まらない。そして、安倍政権時代、政府は、公文書や政府統計を改ざんして、ごまかしてきた。そもそもアベノミクスによる異常な金融緩和はある種の粉飾であった。それは株高や大都市の不動産価格の上昇などのバブルを生み出すだけで、経済の繁栄では決してなく経済の衰退を進行させた。 アベノミクスがもたらした六つの大罪は以下の通りである。 1 実質賃金の継続的低下 2 産業の著…