日本の将来 この日、幸子と吉彦は同僚の矢島とその妻朋子を家に招いた。 二人がこの家にやって来て4人が揃うのは三月に一回程度のことで、決まって焼き肉を焼いて食べながら話しをした。 行きつけの精肉店で肉を準備してくる矢島夫婦を待つ間に、吉彦達は焼肉用のグリルとサラダやワインなどを準備をする。 そうしている時間は早く過ぎるもので、玄関のチャイムが鳴った。 両手に肉の袋をぶら下げて、矢島夫婦がニコリと二人へ挨拶をした。 4人とも回数を重ねて自分の席も弁え慣れた様子で、段取り良く食事が始まる。 そして、お互いに準備してきた肉の味や、サラダの味やこの日のワインのこと、焼肉を焼くグリルの鉄板のことまで、一通…