ボールを持つことはできるが、攻め手に欠ける。短いパスをつないでかサウジアラビアの守備に何とか綻びを作り出しても、ゴール前には敵味方が密集しているので、足を振り抜くためのスペースもない。それはまるで、昨季の大分トリニータを見ているかのようなゲーム内容だった。 恐らくは、サイドから崩すことがチームの約束事だったのだろう。伊藤洋輝のところで何度も縦に出すチャンスはあったのだが、彼は前が明らかに詰まっている中村敬斗へのパスを迷わず選択していた。試合終了間際にはミドルを狙うシーンも見られたが、あのプレーを前半からできていれば流れはまったく別の展開になっていたのではないか。 さらには、自分たちでアタッキン…