僕は人に会いたくなかった。嫌人症がでた。布団の中でとにかく呻吟した。他人というのはよく映る鏡であり、偶然それを拾ってしまってそこに映った顔こそが自分であり、それは透明とは真逆であり、僕の望みとしては物を透して向こうの物が見えることなのだが。透明の対義語は混濁でもない。透明の対義語は獣だ。メディアの発達とは、人間は天使ではないということである。メディアに自分を投入する。言葉というのは心の内で懐胎されたものの受肉された姿。その言葉という記号を用いるのは肉体という覆いを持っているからである。天使から断絶している自分の確認、Xでポストすること。バルトのテクストの楽しみはまだ読んだことないが、テクストの…