人口の推移について 岩波新書『植民地朝鮮と日本』(趙景達2013)を読んでいて、ふと考えた。 同書では医療と衛生について、日本人と朝鮮人の罹患、死亡率などの差に関して、 「この数字は、近代の「恩恵」が宗主国民と植民地民とで、いかに不平等に付与されたかを物語っている。それは、絶対的貧困の問題であるだけでなく、朝鮮人に対する医療行為自体が暴力的になされた結果でもある。たとえば、種痘などは問答無用で行われる場合があった。また、伝染病治療では、朝鮮人の医療機関や隔離施設は日本人のそれに比べひどい状況にあったため、行くのを嫌がる朝鮮人が多くいた。官立・道立病院などは、人口比的に見れば圧倒的に日本人が行く…