10年くらい前にミシマ社のサイトでやっていた、ライターの堀香織さんの「セラピスト1年生」というエッセイがある。 note.comこの連載は、2009年に38歳で急に大手出版社の業務委託契約を切られた堀さんが、マッサージのセラピストとして就職しようとした体験を書いたエッセイだ。正直、連載当時に読んでいたときは、堀さんの生き方がすごく行き当たりばったりに見えて、38にもなって甘いんじゃないかとか、ちょっとイライラしながら読んでいた。堀さんがフラフラしてるように見えたのは、多分世代差だと思う。堀さんは10歳くらい上だが、それくらいの年代の人はまだ出版界が景気がよくて、お金のいい仕事とか大きい仕事とか…