京都市伏見区桃山に、「六地蔵」交差点があります。 ここは隣接する宇治市に近く、豊臣秀吉の伏見城があった桃山の、ちょうど裏手にあたる場所。 近くに建つ道標には、「ひたり おうはく(黄檗) うち(宇治)道」と刻まれています。 別の面には、「みき 京みち」「ひたり ふしみみち」。 この宇治、京都、そして伏見に至る旧道の分岐点に、小野篁作の地蔵菩薩を祀る大善寺がありました。 小野篁は、冥土で生身の地蔵菩薩を拝し、蘇ったのちに一木から6体の地蔵菩薩を彫りだしたと伝えられています。 平清盛が、都に通じる主要街道の入口に5体を分けて祀ったため、大善寺には1体のみが残っているらしい。 山門前左側の石碑には、「…