陶山直良 編『画引小学読本』( 積玉圃、1876年)より それでは、進級試験では実際にどんな問題が出題されていたのでしょうか。ここでは、明治10年(1877)愛媛県伊予師範学校編「小学試験参考」の中から、下等第八級の問題を見ていきましょう。ただし、「参考例」ですので、各校において難易度の違いはあったと思われます。※原文では分かりにくいので、易しく言い換えています。 【第一席(第一試験場)】 生徒一人ずつ○読物(5個) 単語図3語 連語図2個 掛け図の中の語を教師が教鞭で指して答えさせる。 「連語図」(玉川大学教育博物館http://www.tamagawa.ac.jp/museum/archi…