易を立てる方法には、筮竹(本筮法、中筮法、略筮法など)、コイン(擲銭法)、サイコロを使う方法などがあります。よく使われているのは筮竹とコインです。 歴史 古くは蓍(シ、めどぎ。写真にあるキク科の多年草であるノコギリソウを指す)の茎ソウの茎を使い、筮竹法が使われました。その後、易経が普及するとともに、3つのコインを使用する擲銭法という、簡単な方法が発明されました。 唐(618年−907年)の賈公彦「儀礼正義」に、3枚のコインを使った擲銭法について触れた記載があります。「易」の経文には易の立て方に関する記述がなく、繋辞上伝で簡単に触れられているだけです。繋辞上伝をもとに唐の孔穎達( Kong Yi…