星食
(サイエンス)
【せいしょく】
月が地球の周囲を公転していくときに恒星の正面を通過していくために恒星が隠される、比較的頻繁に起こる現象。掩蔽（えんぺい）。
恒星が月に隠れるときは月の縁で極めて瞬間的に消えたり再出現したりするように見える。月の暗いほうの縁で起こる現象は、月の眩しい輝きが無いために観測や時間の計測が容易である。
月の軌道は黄道に対して傾いているため、黄緯約6.5度以下の恒星は全て月に掩蔽される可能性がある。そのような1等星には、レグルス、スピカ、アンタレスがある。掩蔽はある天体が観測者と他の天体の間を通過するために、その天体が隠される現象のことであり、月以外では惑星によっても起こる。
掩蔽は近いほうの天体が大きく見え、遠いほうの天体を完全に隠してしまう場合に使われる。対照的に、通過という用語は、近いほうの天体の見掛けの大きさが遠いほうの天体よりもずっと小さい場合に使われ、そのような例として水星と金星が太陽面を通過する場合がある（太陽面を通過する場合は特に日面通過という）。食とは一般に、ある天体が別の天体の影に入るような場合を指す。
日食は厳密に言えば、月が太陽を「食」してはいない。月が太陽を「掩蔽」するとき、月は地球の表面に小さな影を投じ、それによって「月の影が部分的に地球を食している状態」と言える。一方で、月食は地球の影により月が「食」されている真の食である。
※wikipediaより引用
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