『焼け石に水』(2000)、『8人の女たち』(2002)、『スイミング・プール』(2003)などの作品で知られるフランス映画の巨匠フランソワ・オゾンの最新作『秋が来るとき』は、自然豊かなフランス・ブルゴーニュを舞台に、秋の色合いに満ちた人生ドラマが展開する。監督の子供の頃の思い出から着想を得て制作されたという本作は、80代の女性を主人公に、母と娘、祖母と孫の関係が丁寧に描かれ、物語の半ばからはミステリー要素も加わって来る注目の一作だ。 youtu.be 映画、舞台でも活躍するベテラン女優エレーヌ・ヴァンサンが主人公ミシェルに扮し、熟練した演技を見せているほか、その親友マリー・クロード役に、ジョ…