東京国立博物館本館2階では、今週2室(国宝室)と10室(浮世絵)で展示替えがありました。今回は、2室から国宝『円珍戒牒』、8室の狩野探幽他『帝鑑図屏風』、10室の春信『舟中蓮とる二美人』を取り上げます。 猛暑にもかかわらず、たくさんの外国人が日本美術を楽しんでいました。聴いたことのない外国語のおしゃべりを聴きながら、どこの国から来たのだろうと想像しました。 国宝「円珍戒牒」(円珍関係文書の内) 平安時代・天長10年(833) 展示期間2023.8.1~8.27 円珍(814~891)は平安時代の僧で、母親は空海の姪にあたるとされています。唐に留学後、園城寺(三井寺)の別当(長官)を務め、後に最…