桜が散り出してから「立夏前」までの 「晩春」とされるこの時期は、昔から、 物思いに耽らせる季節だったようで、 様々な季語が生まれています。 この期間全体を通して用いられるのが 「春深し」(はるふかし) という季語です。 春深し(はるふかし) 春闌(はるたけなわ)・春闌く(はるたく) 春更く(はるふく) 春深し(はるふかし) 桜の季節を過ぎ、春も闌 (たけなわ) を過ぎて、 いよいよ深まった頃のことを 「春深し」(はるふかし) と言います。 桜花爛漫の春の絶頂期が過ぎて、 町中の公園には色とりどりの花が咲き乱れ 早緑の野山には霞が立ち込め、 空高く雲雀が鳴き、 日によっては汗ばむような陽気の日が…