私が生まれた頃の通念というか、その時代の概念というか、そういうものが崩れていき、新たなそれらが構築される。私世代の“男らしさ”は、現代の“男臭さ”であり、昔ながらのそれと今のそれは、だいぶ中身が違うのではないか。現代の男らしさというものは、昭和時代のような、汗臭い、ソーシャルディスタンス無視の暑苦しさのようなものではなくなっているでしょう(私なりの偏見も入っているかもしれませんが)。 演歌、という音楽ジャンルもそうで、子供の頃の私は、ある程度の年齢になったら演歌の良さが身に染みるようになるものだ、と思っていました。だから、今は興味がなくとも、ある時ふと染み入ってくるだろうから、努めて聴き込む必…