時間はどこで生まれるのか 75点2023年7月に読了著者:橋元淳一郎発行元:集英社 今春、大阪公立大学でアカデミック・ライティング講座を担当したが、受講生の一人が哲学の修士で、マクタガートの時間論専攻だった。彼に『 ヘーゲルの実践哲学構想: 精神の生成と自律の実現 』を勧めたところ、「先生も何か時間論を読んでください」と言われたので本作を購入。数か月、積ん読だったが、先月読了。 あらすじ 物理学者が古今東西の哲学者の時間論も交えて、時間が生まれるメカニズムを解き明かす。 ポジティブ・サイド 非常に読みやすい。もちろん、相対性理論や量子論についての初歩的な知識があるにこしたことはないが、それでも…