表通りにある大商家では、 出入りの職人に頼んで、店先で餅を搗いて もらいました(引摺り餅)が、 一般に餅を求めるには、 餅屋(餅菓子屋)に前もって注文しておくか、 餅搗きに出向いて搗いてもらいました。 この餅を「賃餅」(ちんもち) と言います。 今でも年末になると、店の前に 「賃餅のご注文を承ります」という貼り紙を 貼り出すところもあります。 www.linderabell.com 餅は正月に必需品であったことから、 かなりの需要があったようで、 餅屋(餅菓子屋)は餅搗きの人材を雇い入れて 対応しました。 手が回らない場合は、 「舂米屋」(つきまいや) という今のお米屋さんに 手配する場合もあ…