皆さんは、「沖縄県結婚支援ネットワーク構築事業」なるものをご存じだろうか。この事業は、沖縄県が市町村、企業、団体などと連携し、未婚者の交流や出会いの機会を提供するとともに、社会全体で結婚を応援する機運を高めることを目的としている。事業自体は応募方式で民間会社(Lien cuore リアンクオーレ)に委託しているが、簡単に言えば、公設の「出会い系サイト」である。なぜ、そこまでやる必要があるのか。 その背景としては、沖縄県の特殊事情があるからだ。 沖縄県は、1人の女性が生涯に生む子どもの数を示す「合計特殊出生率」が全国1位である一方、離婚率も全国1位となっている。どちらも全国一となっている理由は、…