朝美絢さんの、ちょっと悪くて、ワイルドなお姿。私はこれまで、意外とあまり拝見したことがなかったような気がします。 ”悪い”感じの朝美さんはやはりとても美しくて、うっとりと陶酔してしまいました(『仮面のロマネスク ~ラクロ作「危険な関係」より~』)。陶酔してご覧になっていただければ、というようなことを、確かご挨拶などでもおっしゃっていたと思いますが、まさにその通り。朝美さんヴァルモンには、本当の心がいつも”ここではないどこか”にあるような、気だるくてデカダンス、かつロマンティックな”悪さ”がありました。ある種の”寂しさ”も感じさせるような……。非常にうっとりとすることができました。 また後半のシ…