休日を涼しいカラオケボックスで過ごそうと思ったが、 仕事疲れと連日の暑さ疲れで、 部屋で過ごすのが最良と考え、部屋に籠ることにした。押し入れからサーキュレーターを出し、 ステンレスマグカップに氷と麦茶を入れ、 保冷剤2コをタオルにくるんで首に巻き、 会社から借りてきた『エキスペリメンツ7』を読む。 最高気温に達した時には、 買い置きした"アイスの実"グレープフルーツ味を食べる。 この夏、何袋、買っただろう。机に腕を置いただけで、汗で濡れて紙が波打つ。 そんな時、遠い高校三年生の夏を思い出す。 受験勉強をしなければならない時に、 4畳半のアパートで(その時すでにひとり暮らし) 文化祭で発表する劇…