暑 の一文字を見て、どの程度暑さを感じられるだろう。日本にはこの「暑」にもう一字加えた言葉がたくさんある。ちなみに1年を二十四に分けた節気の中には、「小暑」「大暑」「処暑」の三つ。対して「寒」は「小寒」「大寒」の二つ。これを持って、南北に長い日本を寒さより暑さが大変な国と言うには無理があろうが、最近の天気の報道を見ていると、もう日本全体が暑さに喘いでいるようだ。 2007年4月1日、最高気温が35℃以上を記録した日を「猛暑日」として気象用語に加えた。この年の8月16日、埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で日本観測史上最高の40.9℃を記録し、これまでとは質の違う猛暑が日常的になったと実感した。近い内…