本のタイトルに「図書館」とか「書架」とか付いていると、つい買ってしまう。私の悪い癖だ。「蔵書」や「小説家」も同じだな。確か「二流小説家」という本もタイトルだけで買ってしまった。 もう一つ悪い癖があって、それは「わしは読書家である」とアピールしたがるというものだ。この間も打ち合わせまで時間が空いたものだから連れと本屋によったんだが、つい一冊本を買ってしまった。連れが男なら買わなかったのだが、女性だったからなあ。思わず読書家をアピールしてしまったのである。 で、何を買ったかというとジーン・ウルフという人の「書架の探偵、貸出中」という本である。帰ってから裏表紙の紹介文を読んでみたら、なんと「書架の探…