袖擦り合うのも多生の縁。 擦り合ったことをいちいち覚えていられるほど人間は暇じゃありませんのでそのほとんどは忘れ去られているはずなのですが、ごく稀に何かの拍子に 「しかしアイツとの相性はサイアクだったな」 と苦い記憶が蘇ってしまう相手というものがいます。 今回もそれでした。たぶん、背格好の似た人を見かけたとか同じ香水をつけている人とすれ違ったなど、気づかないうちにトリガーを引いていたのでしょう。 何の前触れもなく、突如ムカついた記憶が呼び起こされました(笑)。 もう20年以上前の話。きっかけは1本の電話でした。その相性の悪いアイツからいきなり、 「お前、何話したんだよ!」と怒り声。 何のことか…