それは楽しかった思い出でありたい。 私の両親は、臨終のとき、どちらも一人であの世に旅立ってしまった。 突然病院から、お亡くなりになりましたと連絡が入った。 慌てて会いに行った時には、もう冷たくなっていた。 今で言えば急性心不全だろうか。 叔父の時は、危篤との連絡で親族が駆け付けたものの、今晩は大丈夫そうだという事で、私だけが付き添って皆は一時帰宅した。 その夜、急変してしまった。 その時、看護師さんが「話しかけていてあげてください」と言われた。 親族が駆け付けるまで、私は意識のない叔父の枕もとで手をさすりながら、叔父に遊んでもらった思い出、楽しかった思い出、感謝の気持ちを話し続けた。 その言葉…