宮部みゆきさんは『模倣犯』を読んで以来のファン。ご本人は「よく知らないものは書けない」と話しているらしいけれど、芸能人とか政治家とかはそれほど書かない一方、ふつうの人々のふつうの日常にひそむものを抉り出すのが戦慄するほど上手い。以前読んだ〈杉村三郎シリーズ〉もまさにこれ。 日常生活にまぎれた悪夢がむき出しにされる瞬間〜宮部みゆき『希望荘』 - コーヒータイム -Learning Optimism- 日常生活の中に立ちこめる黒雲〜宮部みゆき『昨日がなければ明日もない』 - コーヒータイム -Learning Optimism- この『ぼんぼん彩句』には面白い仕掛けがあり、宮部みゆきさんの俳句仲間…