人体への影響が懸念される有機フッ素化合物(PFAS)濃度が高い比謝川から水道水の取水が再開される。ここ10年間のダム貯水率が最低レベルとなるなど、断水を回避するための判断ではある。ただ、水の安全性を担保する上で、健康影響への不安を残す高濃度水の取水は、本来はあってはならないことだ。 PFASの検出以降も基地内での十分な立ち入り調査ができないなど、問題が放置されてきた。認識しながら、米軍の特権に切り込むことをしない日本政府の不作為が窮状を生んだと言わざるを得ない。 発がん性が指摘されているPFASの水源混入は、米軍基地由来の可能性の高さが言われてきた。米軍が使用する泡消火剤などに含有されるからで…