敬うべき古人の実名(諱)の漢字を音読みにして敬意をあらわすこと。有職の道や歌道などの世界で主に用いられていたからこのように呼ばれている。東アジア共通の風習として、人の実名を直接口にすることを忌む風習があり、これがさらに鄭重な慣習となって、特に敬意を表すべき古人に対して、その名を本来の読み方である訓読みから離れて、音読みすることが行われた。