朝が怖い。この感覚が日常の一部となってから、どれくらいの時間が経ったのだろうか。 時計の針が6時を指すと、いつも決まって目が覚める。 しかし、その瞬間から胸の奥にある得体の知れない不安感が一気に膨らみ、心臓が速く鼓動を打つのを感じる。 目覚まし時計の音が、この恐怖を現実に引き戻す。 起きなければならないという強迫観念にかられながらも、布団の中で身動きが取れない。 頭の中では、今日一日の予定が次々と浮かんでは消えるが、そのすべてが重荷に感じる。 ベッドから出ることすら億劫だ。 どれだけ長く眠っても、この疲れは取れない。 むしろ、目を覚ますたびに疲労感が増しているように感じる。 家族がいることが唯…