リレー小説 「仕事の疲れって気持ちいいよね。ぜんぶ許されてる気がして。」そう言って左右田は5杯目のビールを飲み干した。 店はピークを過ぎているにも関わらず賑っていた。「許す、、、ねぇ。まるで過ちを犯したみたいに言うんだな。」酔いが回ってきたせいか、根拠はないが、なんとなくそう思った。 「あのときこうしてたらよかったなーって思うことあるだろ?けどそうしなかった人生を歩んでる。なら今の自分は間違いか?俺は違うと思う。人は何度も間違って、何度と自分を許してるんだ。」 左右田はおかわりを頼み、千鳥足でトイレに向かった。グラスについた水滴が流れるのを眺めていた。 突然、ぱーんという大きな音が店内に響いた…