激動の社会を背景にひたむきに生き抜いた、ひ弱な青年の話をいたします。何処にでもありそうな光景「お前には何も期待していない。」と上から目線のこの発言に、彼はチャンス到来とばかりとニンマリしやる気満々、これは実話です。 ある日の朝礼で上司から「全国規模のモデル事業が当所に割り当てられた。ついては担当を決めたいがその気がある者は挙手願います。」との問いかけに誰も下を向いたまま無反応、その時彼がきっぱりと手を挙げた。当然その場はざわつき、慌てたのが上司、彼を自室に呼び込み「大変な仕事だけど本当に大丈夫か?」と確認を取るも彼の信念は強かった。 彼は連日連夜土・日なしで頑張った。彼の強みは、上司に期待され…