あと20ページほどで読み終えるというときに うまい! と唸りました。 そして改めて表紙のタイトルを確認しました。 木挽町のあだ討ち 再度、 うまい! と唸りました。 みごとな構成と語り口で最後まで飽きさせません。 直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞してるのも納得です。 江戸は木挽町(こびきちょう:現在の銀座あたり)、 芝居小屋「森田座」の裏手で仇討ちがありまして、 その目撃者となった芝居小屋の人々が、 おのおのの口調で一部始終を語ります。 客を呼び込む木戸芸者、座付きの殺陣師、 衣装部屋の世話役、小道具職人(の女房)、台本作者、 それぞれ一癖も二癖もある芝居小屋の裏方たちが、 (江戸の身分秩序に…