子どもの頃、クジラが人間と同じ哺乳類と聞いて、とても驚いた。 どこからどう見ても、魚の形をしているし、海で生きていたから。 でも子どもを産む時には、卵じゃないところや、お乳で子どもを育てること、 呼吸もエラ呼吸ではなく、水面に出て息継ぎをする点は、 確かに人間と同じ機能と言えるけれど、あまり釈然としなかった覚えがある。 このたび、クジラの進化を絵本で辿り、ようやくうなずけたように思う。 クジラの最初の先祖は、四つ足でオオカミのようなカワウソのような姿だったからだ。 海ではなく川に生息し、浅瀬でエサを捕り生きてきたパキケタス。 体中に毛が生えていて、クジラの面影はまだまだない。 クジラが哺乳類の…