2021年8月1日 以前に読んだ『子どもの貧困 — 日本の不公平を考える』(2008年)の続編です。2008年に日本の子どもの貧困を具体的なデータをもとに紹介し、大きな反響を呼んだ最初の著書に続いて、第2著書ではこのような子どもの貧困問題を解決するには具体的に何をすればいいのか、について提言を試みています。 yaswatercolor.hatenablog.com しかし、本書の「はじめに」に書かれているように、問題解決は容易ではありません(以下、「はじめに」の一部を引用)。 「必要なのは、子どもの貧困問題に取り組む『決意』だけではない。たとえ日本国民が全員一致で『子どもの貧困対策に全力を注ぐ…