こんばんは、紫栞です。 今回は、米澤穂信さんの『栞と噓の季節』をご紹介。 あらすじ 二月。高校二年生の堀川次郎は、図書委員の仕事として図書室で一人督促状を書いていた最中、返却箱に一冊の本が置かれたことに気が付く。顔を上げてみたが、目撃したのは部屋を出て行く女生徒の後ろ姿のみだった。 その数分後、長らく図書委員の仕事をさぼっていた松倉詩門が図書室にやってきて一緒に当番の仕事をこなすことに。二人で返却本の中身をチェックしていると、先ほど置かれた本の中に花の栞を見つける。その花は猛毒のトリカブトだった。 そのまま忘れ物入れに入れることも躊躇われ、二人は張り紙をして名乗り出て来る人物がいるかどうか様子…