先日、例によって例のごとくブックオフで本を見ていた。 すると私の背中の方で男子高校生が話をしているのが聞こえてきた。 「俺、いま伊坂幸太郎読んでるんだよね」 「誰、それ?」 「えっ、おまえ伊坂幸太郎知らんの?」 「知らん。東野圭吾は知ってるけど、その人は知らん」 「マジで? ヤバくね?」 みたいなことをしゃべっている。声がデカい。私はだんだんイライラしてきた。 それに比べて、私の左側数メートルのところにいる女子高生は一人で黙々と棚の文庫本を吟味している。 真剣に本に集中している姿がいい。好感が持てる。(単に私が若い女の子が好きということではない。たぶん) 本屋では客はこうあるべきだ、などとちょ…