狂言の「附子」でも有名な日本の昔話です。 美味しい水あめを小僧に食べられたくなくて、和尚は嘘をつきました。 これはぶすといってな、大人が食べれば薬になるが、子どもが食べると毒になる。 決してこの壺には近づいてはならぬと。 たろうぼうとじろぼうは、壺が気になって仕方がありませんでした。 ある日和尚さんが一人で出かけることがあり、寺の留守を守るように言われた二人は、 和尚さんの部屋に入り壺の中身を確かめることに。 少し舐めてみると、甘くておいしい水あめ。 二人はあっという間に壺を空にしてしまいました。 和尚さんに見つかったら大変と、二人は考えた。 和尚さんがとても大切にしている掛け軸を破り捨て、 …