東京都杉並区井草の、不燃ごみ圧縮中継施設「杉並中継所」周辺で見られる健康被害の総称。 原因は不明だが、同施設の開業以来見られるようになった疾病であることから、住民側は原因を「不燃ごみ圧縮による化学物質を大量に含んだ排気」と主張。しかし、行政側は否定的な態度をとっている。2002年公害等調整委員会の裁定により、「杉並中継所」が健康被害の原因施設と認定された。
「日本の科学者」2023年2月号では、寝屋川廃プラスチック処理施設から発生した有害気体による健康被害(=寝屋川病)について、書評を含め6つの記事が掲載されています。どのような有害気体が発生したかについて水越氏の記事では、ホルムアルデヒドが発生したと解説しています。直接プラスチックから発生したのではなく、処理中に発生した揮発性有機化合物がオゾンやOHラジカルと反応して生成したと推定しています。このような実例があるのですから、ご自宅の近くにプラスチックリサイクル施設の建設の話が出たら、断固反対すべきです。それでも施工者側は「絶対安全」と言うでしょうから(寝屋川病でもそうでした)、津田・瀬藤氏の記事…
2021年に亡くなった津谷裕子様は、自身も被害を受けた杉並病の原因は不燃ゴミ圧縮施設で発生した化学物質だと様々な手段で訴えていました。 昨年3月、津谷様のお宅が解体され資料は全て産廃業者が処分することになったと、知人から相談がありました。その知人と津谷様宅に行き、CDやFDなど生データが入っていそうな物を頂いてきました。津谷様は杉並不燃ゴミ圧縮施設からイソシアネートが出ていたと疑っていたのですが、当時はGC/MSで分析していて、私のLC/MS/MSを使っても分析が困難だったイソシアネートがGC/MSで検出できるくらいあったのが不思議だったからです。そうしたところ昨年末に杉並病原因解明に関わって…