金木犀をようやく見つけた。今年は開花が遅い。 昨日、池之端の「古書ほうろう」に「谷根千47号」を買いに行ったときに、先客がおられたので書棚をためつすがめつしていると、なんと「鶴見俊輔集 5 現代日本思想史」がぽつねんと刺さっていた。鶴見俊輔の全集ものが普通の古本屋に登場することはめったになくて、ほとんどは図書館に頼るしかない。ところがこの本は実に真に驚くべきことに、まさに美麗本で、おそらく一度も開かれることなくここに至っているのではないかと思われるほどであった。スピン(なんでこんな呼び名ですかね?)も外に引っ張り出されたことがなかったと思われる。だからもちろん、この種の全集には付きものの、月報…