4月18日。 昭和17年4月18日。 サンフランシスコから出港した空母『ホーネット』は日本東方1,200kmの地点に到達し、そこからB-25ミッチェル双発爆撃機16機が発艦。13機は帝都から京浜工業地帯を爆撃、3機は名古屋、四日市、神戸を爆撃。 そう。所謂ドゥーリットル爆撃隊であり、日本本土が初空襲された日である。 開戦以降、連敗続きなうえ本土まで攻撃されていたアメリカが、戦意高揚を目的として実施した危険度の高い作戦であった。 爆撃後に1機はウラジオストックで不時着、15機は計画通りに中国大陸の日本軍非占領地へ向かったが、燃料切れで不時着などとなった。乗員のうち8名は日本軍に拘束され、ハーグ陸…