多少のネタバレ有り! 読みながら幸せな気持ちになったり、悲しくなり涙をながしたり… 昨年(2023年)の4月13日に発売された本作を私は発売日に購入した。だが、その時は他に読まなければならない本があって、すぐには読まなかったはずである。 読み始めるもなぜか、116ページで読みとめてしまった(それがなぜなのかはいまだにわからない)。その後、読もうと思いながら、何度も何度も寝室とリビングの間を往復したこの小説は、一昨日になり、ふと続きが読みたくなった。購入してから10ヶ月以上経っている。ふと読みたくなったきっかけはあった。それは、雪が降っている午後にワーグナーの『ニーベルングの指環』から序夜「ライ…