一夜にして10万人もの命が奪われた東京大空襲から79年となった10日、東京都慰霊堂(墨田区横網2)で春季慰霊大法要が営まれた。秋篠宮ご夫妻が参列され、遺族ら約210人が記憶の継承を誓い、亡くなった人々を悼んだ。 東京大空襲 1945年3月10日未明、現在の東京都江東、台東、墨田区などに米軍が実施した無差別爆撃。下町の木造住宅の密集地帯にB29爆撃機が大量の焼夷(しょうい)弾を投下し、強風も重なり大火災を引き起こした。死者は約10万人とされ、被災者は約100万人、家屋被害は約27万戸に上った。 遺族代表で焼香した墨田区の大日向(おおひなた)弘行さん(83)は当時、両親と埼玉県に疎開し無事だったが…